2歳が近くなると「イヤイヤ期」と呼ばれる、なんでも「いや!!」の時期がやってきます。
なんでもかんでもとりあえず「いや!」のこの時期。本心にかかわらず保育士が手を焼くことも多いですね。そんなこの時期のポイントをいくつか紹介します。
受け入れてあげましょう。
そろそろお片付けの時間。「片付けをしよう。」という誘いに「いや!」と返ってくることはよくあります。
この「いや!」は、「まだ遊びたい。」という気持ちが含まれているのはわかりますね。ただ、まだ言葉にうまくできないのですべてを「いや!」で答えていることもよくあります。
その「いや!」の気持ちを「まだ遊びたいね。」「じゃあ、あともう少しだけ遊んだらお片付けしようね。」などと受け入れてあげましょう。
そうすることで、気持ちが落ち着いて次のお片付けの時にはすんなり片付けてくれることもありますよ。
ただ、保育の時間もあります。次の活動に移れず、保育士が焦ってしまうのはよくありません。そのような子供の様子も予測して早めに一度声をかけてみておくと良いですよ。
子どもから言い出しやすい環境づくりを。
自分が言おうと思っていたことを先に言われて悔しくて「いや!」が出ることもあります。
トイレに行きたそうにしている子に「トイレ行こう。」と言ったときに「いや!」が出るのはもしかしたら辞意分が先生に言おうと思ったのに先に先生に言われたことが原因なこともあります。
そんなときは、反対の言葉を使ってみるのも一つの手です。
「トイレ行こうか?」ではなく「トイレ行かないよね?」と言うだけで「行く!!」と返ってくることもあります。
かまってほしい気持ちを受け止めよう。
かまってほしくて「いや!」という場合もあります。
自分のことを見てほしいだから先生を困らせてみようという心理です。そんなときは、まずはその子の欲求を満たすことを大切にしましょう。
そうすることで、先生は自分を見てくれていると実感し、いやいやが少なくなることもあります。
保護者との連携を。
おうちの方もきっとおうちで、この「いやいや」に手を焼いているかもしれません。
おうちで、「いやいや」を言って保護者もイライラ・・そうすると園でも「イヤイヤ」が落ち着くはずがありません。
そんな相談を受けた時やそんな状況が見受けられた時には、一緒にその子の成長を振り返っていてもよいですね。
「泣くことしかできなかったのに、今ではこんなに意思が出せるようになったんですね。成長ですね。」などと一緒に成長を喜ぶことで保護者もいやいやも成長の一つとハッ思い出しおうちでもより良い環境が作れるかもしれません。
ここで注意しておきたいのは、くれぐれも保護者を否定しないことです。保護者の大変な気持ちも受け止めつつ話していきましょう。
誰もが通るこの「いやいや期」。それは、成長の一種とわかっていても思うように保育が進まず手を焼いてしまうものですよね。
保育士自身もこのイヤイヤ期を「こんな対応をしたらどうなるかな?」「今日はこんな言葉がけをしてみよう。」などと楽しみながら向き合っていくと少しは気持ちも楽になるかもしれませんね。