70歳を超えれば、急に体調を崩したり、転倒・転落から骨折して手術が必要となるケースが増えてきます。
そうなれば、介護が必要となり、これまで考えたことがなかった介護保険制度というものを勉強するようになるでしょう。
そこで、みなさんが気になること、それは「介護ってどれぐらいかかるの?」というお金のことです。
今回は、家で介護をする場合の「在宅介護」と施設に入所して生活する「施設介護」に分けてご説明致します!
在宅介護の費用
在宅介護のサービスといえば何を連想しますか?
「デイサービス」「訪問介護」「訪問リハビリ」「デイケア」「ショートステイ」など、まだまだたくさんあります。
そのたくさんある中から、本人の状態にあったサービスを組み合わせて、月間(週間)の計画を作っていくのです。
例えば、
◎月・水・金はデイサービスを利用
◎火・木は訪問介護を利用
といったイメージですね。
本人の状態というのは、要介護度(要支援)の段階に合わせたサービスということになります。そのサービスを決定していくとき、参考にするのが「支給限度額」です。
これは、利用負担の割合を1割(2割)で利用できる上限額を示した金額です。
それでは参考までに・・・
●要介護1 166,920円
●要介護2 196,160円
●要介護3 269,310円
●要介護4 308,060円
●要介護5 360,650円
これらの金額の範囲内にすれば、1割(2割)の負担となります。よって、要介護1の場合は、16,692円の負担になります。(2割ならこの倍)
月々これだけの金額があれば、介護保険制度の範囲内でサービスを受ける事ができるのです!
施設介護の費用
介護施設でイメージするのは、グループホーム、老人保健施設、特別養護老人ホームなどではないでしょうか?都市部では高級老人ホームとして、富裕層を中心に高額な料金で入所できるところもあります。
今回は、最も一般的で人気の高い、特別養護老人ホームの金額をご紹介します。
特別養護老人ホームは主に、部屋のタイプ(個室か大部屋)と要介護度に応じて段階的に違いがあります。昔は大部屋が多くて、費用も安く抑えられており、7~8万ほどで入所が可能でした。
今では、全国的に個室が中心になっているので、要介護5の場合だと、13万円ほどは必要になってきます。
多くの高齢者の場合、年金ギリギリで入所できるか、子供が支援して入所できるぐらいのイメージだと思えばいいでしょう。
ちなみに、老人保健施設は同じぐらいの料金で、グループホームは若干高くなるぐらいです。
まとめ
最初は在宅介護をしていて、本人の状態が悪化したら施設介護に切り替える場合が多いです。
しかし、経済的な問題から施設介護が出来ないこともあり、家族の負担が増える家庭もあるようです。
今後、益々介護保険サービスの負担額は値上がりすることが予想されます。今からでも、コツコツと貯金をして将来に備えておく必要がありますね。