介護現場でコミュニケーションは基本ですが、とても難しいことでもあります。
コミュニケーションは言葉(言語)によるものではなく、それ以外の方法でも行なわれる非言語コミュニケーションがあります。
一般的に私達は、この非言語コミュニケーションを意識することは少ないですが、介護現場ではとても重要だと言えます。
今回はその理由についてクローズアップしていきます!
利用者は時として言葉以外で訴えることもある
利用者の中には、自分の言葉で物事を訴えることが出来ない人がおおいですよね?
要介護5にもなると、ベッド上での生活がほとんどという人も少なくはありません。
例えば、そのような人がベッド上で腰や肩が痛ければどうするでしょう?自分が口を開いて喋る事ができなければ、表情をしかめたり、何か言いたそうな仕草をすることがあると思います。
そのような言語以外のことにも、介護職は意識して日々支援をしていく必要があるのです。
もし、このようなサイン(非言語)を見落としてしまったら、身体に起こってしまった異常に、発見が遅れてしまう可能性があるのです!
会話の内容よりも表情や見た目が大きい
皆さんは、心理学者のメラビアンをご存知でしょうか?
この人が提唱した法則に「人間は会話の内容よりも、表情等の見た目がより重視される」というものがあります。
具体的に説明するとコミュニケーションは、
言語からの情報が7%
聴覚からの情報が38%
視覚からの情報が55%
の割合で構成されているのです。
口から発せられる言語よりも、聴覚と視覚からの情報によっての方がコミュニケーションの大きく影響されるのです。
利用者とコミュニケーションを取る場合にも、このことを意識して言語だけに頼らない方法を習得しなければなりません。
より深くコミュニケーションを図ることができる
例えば、利用者が悩み事を相談したときに、あなたならどのようなリアクションをしますか?
「それは大変でしたね・・・」
「よく今まで頑張ってきましたね・・・」
など、共感するような声掛けは勿論ですが、そっと肩に手を添えてあげるとか、顔を見つめるなどすると、更に深くコミュニケーションが図れるようになるでしょう。
少しだけ言語に非言語をプラスするだけで、お互いの距離は縮めることもできるのです!
ベテランの介護福祉士さんを観察してみて下さい、非言語コミュニケーションを上手く活用して、利用者に寄り添っていると思いますよ!
まとめ
利用者側からの非言語コミュニケーション、スタッフ側からの非言語コミュニケーションがありますが、どちらも同じぐらい重要なことをご理解頂けたと思います。
こうして、文章にまとめると、改めて非言語コミュニケーションについて、認識すると思いますが、実は普段から私たちも何気に使っている方法なのです。
介護の現場でもこの非言語コミュニケーションが存分に活用できるようになれば、介護福祉士として進歩していくと思いますよ!