どんなに気を付けていても、介護事故が起こる場合があります。そんな時、施設や事業所の適切な対応次第で、大事には至らないことあるのです。
さらに、大事な家族をお預りしている施設の責任もあるので、家族への対応も重要になってきます!
今回は、介護事故が起きたと時に、必ず行なわなければならない対応をご紹介します。
数値以外も観察を!
例えば、車椅子から転倒した利用者を発見したとします。その時、バイタルサインである、血圧、脈、体温、酸素値などを計測して、値に異常がないかどうか確認しますね!?
でも、バイタルサインの測定だけで終わらせたら、後で取り返しの付かないことになる可能性があります。
この場合だと、顔色や痛みの有無、更に転倒時の身体の位置(骨折などしていれば重要となる)、患部の状態の観察が必要となります。
特に、頭部打撲の場合には、その時は元気でも後になり、くも膜化出血などを起こす可能性があるのです!
数値の計測だけして、その時は大丈夫だと判断するのではなく、必ず数分後、数時間後の身体状況の変化を観察することを覚えておきましょう。
早目の医療機関への受診を!
施設で介護をしていて、一番心細く不安になるのが夜勤だと思います。
一部の施設では看護師が夜間勤務する場合もありますが、介護施設の多くは介護職だけの勤務となるので、利用者に万が一のことがあれば、どう対応すればいいのか混乱する場合があります。
先ほどの事例のように、車椅子から転倒した時間帯が夜間なら、人員が少なく十分な対応をできない事もあります。
骨折の場合は、直接生命に影響を与えることは少ないのですが、心臓や頭部を強打した場合は、命を最優先して救急搬送するようにします。
それに伴い、施設内での夜間帯の事故発生時のマニュアル作成は必須になります!!
家族への連絡も忘れずに!
介護事故が発生した場合、一通りの処置ができたら家族への報告も忘れてはいけません。
事故が発生してから、家族への報告の時間が経過すればするほど施設(事業所)への不信感は強くなり、信頼関係も崩壊してしまいます。
私の経験では、些細な介護事故でも迅速な対応をしておかなければ、保障の問題に発展したり、訴訟沙汰になることだって考えられるのです。
特に夜勤の場合、日勤帯の職員が出勤してから・・・・と考えるのではなく、早期連絡を心がけた対応を心がけましょう。
まとめ
介護事故は事故が発生する前の対応も大切ですが、事故が発生してからの対応も大切です。
対応は介護職だけで行なうものではなく、看護師や医師も関わることになり、その場の状況説明なども必要になります。
特に打撲などある場合、病院に行ってからCTやレントゲン撮影の部位をどうするか検討する場合もあるので、事故後の情報提供も正確に行なうことも念頭に入れておく必要があります!
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