介護の現場では、すべてサービス計画書が基になって取組まれます。これは施設の利用者だけではなく、在宅介護を受けている利用者に対しても同じです。
サービス計画書が存在して根拠のある介護を行なうのですから、それだけサービス計画書は大切なものなのです。サービス計画書の作成はケアマネジャーが行ないますが、介護福祉士も一緒に協力して行なう場合があります。
今回は、ケアマネとサービス計画書を作成する際に、介護福祉士が気を付けたいことをご紹介します!
計画書(ケアプラン)の決定はまずは本人!
施設で働く介護職には勘違いしているスタッフが多いです。それは、サービス計画書は職員が一方的に作るということです。
サービスの中心は介護職でも看護師でも医師でもありません。本人なのです。このことを一番に理解しておく必要があります。そして、本人の代弁者となるのが家族となる場合もあるでしょう。
「この利用者にはこんな介護をしてあげたらいいだろう」
「きっと、これを望んでいるだろう」
などと一方的に決め付けて、計画書を決定して実施してはいけないのです。施設側作成するサービス計画書は、案であり、最終的に決定するのは本人であり家族なのです。
勝手な思い込みで計画書を作成して実施するのは辞めましょう。
アセスメントは介護職が得意!?
アセスメントはケアマネの業務でもありますが、どちらかというと介護職の方が得意だと思います。
その理由として、ケアマネよりも介護職の方が、利用者に接する時間が長く、些細な言動も観察できており、アセスメント能力は高いと考えています。
但し、アセスメントは何のために行なうのか理解しておかないと、実際にサービス計画書をサ作成する際に、必要なアセスメントとならない可能性もあるので注意が必要です。
勿論、ケアマネもアセスメントをしますが、普段の生活の支援を常にしているわけではないので、介護職が必要に応じて補足して、内容の濃いサービス計画書を目指しましょう!
問題点でなく可能性を高める!
高齢で障害のある利用者を日々観察していると、
「あの利用者は〇〇ができないのが課題だなぁ」
「もっと、□□できればいいのに」
とマイナスなイメージで捉えてしまいがちになります。
例えば、自分で食事ができなければ「スプーンを使いおかずの口まで運ぶことができないのが問題だ」と考えるのではなく「もしかしたら、手でつかんでなら食べられるかもしれない」という可能性を考えて支援をすることが重要です。
利用者や家族に対して「問題です」「苦手です」「課題です」などマイナスなことばかり言っても、決して嬉しい気持ちになれないでしょう!?
それよりも、今の能力からどれだけの可能性を引き出すことができるかを、サービス計画書として提案する方が、前向きな気持ちになれると思います。
まとめ
サービス計画書はケアマネの業務ですが、ケアマネだけだと十分でない場合があります。その理由として、ケアマネの仕事は多岐に渡り、普段の利用者を一人ひとり観察している時間がないのが現状です。
これは、居宅のケアマネでも同じで、担当のケアマネよりサービスを提供している事業書の方が情報をたくさん持っている場合が多いのです。
また、サービス計画書に正解はないことも理解しおきましょう。提案するするひとが違えば視点も違い、十人十色のサービス計画書ができるのです。
介護職はケアマネの良きパートナーとして一緒に取り組みましょう!
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