介護人材が不足している要因の一つに、低賃金があります。
実際に、私の周りでも介護業界から転職して全く違う仕事をする人もいます。
それでは、実際にはどれぐらいまで収入が上がっていくのでしょうか?
私の職場のことも交えながらお話をしたいと思います!
賃金は公務員並?
「賃金は公務員に準ずる」この言葉を聞いたことはないですか?
以前、介護保険制度が開始される前は、確かに公務員並の賃金をもらっていた施設もありました。賞与もそれなりにあって、割と安定していた方だと思います。
しかし、介護保険制度が開始されると、自分達の施設(事業所)は自分達でなんとかして、スタッフへの賃金の支払いもしていかないといけません。
特に、個人で経営している小さな事業書は経営していくのが難しく、そこで働くスタッフは十分な賃金を得ているとは限りません。
私の働く特別養護老人ホームでは、毎年定期的に昇給があります。(定期昇給)それと、賞与は4,4ヵ月分頂いています。
これだけ聞くと、所得はまあまああるように思えるかもしれませんが、基本給自体が安いので、公務員並とは言えないでしょう。
定年退職を60歳とすると・・・
20歳ぐらいから60歳まで同じ事業所で働くと仮定します。約40年で、手取りは30万円ほどになると思います。これが、「介護福祉士」として働いた場合の最高額だと思います。
さらに勉強して他の資格も取得すると若干アップするでしょう。
また、資格だけでなく人間性や素質もあればヘッドハンティングされる可能性もあります。介護業界は慢性的な人手不足ですが、良い人材が欲しいことも事実です。
積極的に自分を売り出すことによって、ヘッドハンティングや、少しでも条件のよいところで仕事を探せば、まだアップするかもしれません。
多くの場合は介護職で終わるのはキツイ!?
介護福祉士を持って、定年まで介護の仕事をする人はわずかでしょう。
介護に関係する資格や職種はたくさんあります。介護福祉士だけだと、介護しか仕事ができませんので、積極的に資格に挑戦して、スキルアップする人が多いと言えるのでしょう。
それは、所得に関係するだけでなく、体力的に介護だけで定年を迎えるのが厳しいという考え方もあります。
介護職一本で定年まで働くことは、体力的に限界を感じることが早くなり、いつまで続くか分からない不安も抱えて働くことになると思います。
まとめ
最高額30万円と聞いてどのような感想をお持ちですか?
介護業界では全体的に賃金が低い傾向にあると言われていますが、自分も努力次第で所得はアップさせることはできます。
私の周囲にも独立して自分が社長(代表)になっている人がいます。ある程度軌道に乗れば平均以上の所得が期待できます。
努力しないで低賃金だと嘆くよりも、自分なりに工夫しながら取組むことも大切です!