介護の現場で日々仕事をしていると、毎日が当たり前のようにやってきて、その日の業務をこなすだけになってしまう場合もあります。
おむつ交換の時間になったらおむつ交換をする・・・
入浴の日には〇〇さんに入浴してもらう・・・
朝が来たから食事を提供する・・・
これでは、まるで流れ作業で、「ヒト」に対応した仕事ではありませんねよね!?
中堅から上級の介護福祉士なら、現場スタッフが日々意欲的にケアを行なえるための支援も必要なのです。そのための私がおすすめする3つの方法をご紹介します!
個々の目標を自分で決めてもらう
私が現場で介護福祉士としてケアをしていたころに実践していた話です。3~4ヶ月に一度、現場のスタッフと面談をします。
困っていること
悩み
不安に思うこと
などに加えて、自分の目指すもの(目標)を自分で決めてもらい、私に伝えてもらうのです。
自分で決めた目標なので、それに向かって日々のケアに取組んでもらうことになりますが、ここで終わってはいけません。
普段からそのスタッフの様子を見て、姿を見かけたときにしっかりと自分の言葉で褒めてあげるのです。褒め方として、内容が具体的なら具体的なほど相手の心に響きます。
また、私は「頑張れよ!」とは言わず「いつも頑張ってるね!」と声をかけていました。これなら、普段から自分を見ていてくれていると感じてくれますよね!?
少し、言葉を変えるだけでも相手の心に響くこともあるのです!
責任のある仕事をしてもらう
介護の仕事だけではありませんが、働く以上は責任のある仕事を任せてもらうと、やる気が出てくるのです。
上司が自分に仕事を任せてくれた
期待されている
頑張って成果を出そう
そんな気持ちになるのです。
「まだまだ仕事を任せられない・・・」と言って責任のある仕事をさせないでいると、現場のスタッフの刺激にはならず、心境の変化のない日々を送ることになってしまいます。
初めはちょっとしたことでもいいのです。自分の考えで行動できる環境を作ってあげることによって意欲を高めることができるのです。
些細な意見でも吸い上げる
働き始めて間もないスタッフでも、自分なりの考えやアイデアがあるはずです。内容は別として、折角思っていることを実行できないのは非常にもったいないことです。
中堅、上級者のスタッフはその後輩の考えやアイデアを実現できるように、どんどん吸い上げてあげると当人達の意欲に伝わります。
実行して失敗することもあると思いますが、それはそれで個人の責任にしないで組織として改善策を考えるのです。
間違えても、意見を出した当人に責任を負わすことだけをしてはいけません!
意見は個人でも、実行の責任は組織にあることを忘れないで下さい。
まとめ
現場スタッフの意欲を高めながら、自分も日々のケアに取組むことは簡単なことではありません。それでも、中堅以上の介護福祉士にはそれが求められているのです。
個々の意欲の向上は、組織全体の意欲の向上にも繋がり、最終的には利用者のメリットになるのです!
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