介護現場でケアをしていると、利用者に対して何らかの問題が発生することがあります。例えば、原因不明の怪我などがあると思います。
入浴の際、裸になった利用者を見てはじめて怪我に気付けば、そのまま放置しておくことはなく、なぜそうなったのか原因の究明を図り、二度と同じことを繰り返さないようにするでしょう。
介護現場でスタッフは、問題が見つかった際にどのように対応するかで、今後の展開を左右することになるので、以下の3つのポイントを抑えておく必要があります。
個人として対応するのでなく組織として対応する
問題が発生した時、ついつい個人の力で、なんとかなるのではないかと考えたりしませんか?特に経験の浅いスタッフは他のスタッフに迷惑を掛けられないと思い、個人的に行動することがあるようです。
問題の大きさにもよりますが、何か発生した場合はソーシャルワーカーである、生活相談員などが家族にも連絡をして、本人の状態を都度知らせることになります。
よって、一人で解決しようとして、気が付いたら事が大きくなってしまい、身動きが取れない状態になることもあるのです。
問題が見つかった場合は、自分の責任であるかどうか関係なく、すぐに周囲に相談して組織として対応するようにしましょう!
責任の追及でなく状況の把握に努める
特に事故などが起きたと時に、その事故を起こした個人の責任しようとしていませんか?あるいは、そんな気持ちはないにしても、なぜそうなったのか当事者に、根掘り葉掘り尋ねることもしてはいけません。
「現場のスタッフが悪いから」
「対応が間違っているから」
「当事者がなんとかしていれば」
などの考えを一方的に押し付けてしまったら、過度なプレッシャーがかかるだけでなく、今後は問題が発生した時にそれを隠ぺいしようとすることも考えられます。
個人の責任を追及するのでなく、事業所という組織として問題に取組み、解決に導くようにしましょう!
先輩や上司への報告を忘れない
問題そのものを記録に残しておくことは当然のことですが、その都度上司や先輩に報告して、どのように対応すればいいのか指示を仰ぎましょう。
特に、夜勤帯に問題が発生すれば、どのように対応すれば分からず、迅速な対応が行なえず後になって後悔することもあると思います。
勿論、問題の内容によりますが、発見した場合にはなるべく早めに報告しないと、適切な行動とることが遅れる場合があるのです!
まとめ
介護現場での問題を一番多く発見するのは介護スタッフだと思います。人数が多いという理由もありますが、生活に密接したケアをしているため、些細なことも見逃さずに発見できるのです。
発見できるということは、決して悪いことではありません。問題が起きているのにそれに気が付かず、何事もなかったように普段からケアをしていることの方が危険な状態です。
現場に一番身近な存在の介護スタッフの力を今こそ見せるときです!
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