事業所内でのカンファレンスって、しっかり実施できているでしょうか?
各職種が集まり、それぞれの角度から意見を出して、最終的にケアプランの原案を作成するのですが、全ての職種が時間を合わせて集まることが困難な場合があります。
また、介護福祉士の場合だと、現場の業務に追われて会議として十分な時間をさけない現実もあるかもしれません。だからと言ってカンファレンスをおろそかにしていては、最終的に質の高いケアに結びつけることはできません。
今回は、利用者それぞれのケアの向上につなげるには、どのようなカンファレンスをすればいいか考えていきます。
各職種で情報を共有する
各職種がひとりの利用者に様々な角度から関わります。
関わり方が違えば見え方が変ってきます。例えば、オムツ交換の際でも、リハビリ担当職員なら、どれだけの動作を自分で行なえるか観察するでしょう。
介護なら、排泄物を迅速に清潔に処理することに注意を向けるでしょう。看護師なら排泄物の色や形態、さらには皮膚の状態まで観察すると思います。
各職種がそれぞれ持っている情報を共有すると、利用者ひとりに対して、かなりの量の情報量になり、それを参考にケアプランの作成、実践へと取組むことができます。
貴重な情報ですが、いかにその情報を他職種で共有できるカンファレンスにするかが重要です!
実践するために具体的な議論を
カンファレンスでは様々な意見が出てきます。しかし、その意見が漠然としていて具体的でなければ、それを実践へと結びつけることはできません。
カンファレンスを経験したことがあれば、お分かりになると思いますが、内容が具体的であれば具体的であるほど、現場で実践しやすいのです。
そのためには、一つの意見や考えに対して、途中で終わるのではなく、その利用者に支援を実践するなら、どう結び付けていくのか、なるべく具体的な話し合いが行なわれるカンファレンスにする必要があるのです!
必ず振り返り(モニタリング)を踏まえて
カンファレンスは最低でも半年に一度はしなくてはいけません。理想としては3ヶ月に一度に加えて、利用者の身体状況に応じて適宜行なうのです。
しかし、その度に白紙の状態からカンファレンスをしていては、これまでしてきた支援の反省が活かされません。
ケアプランを実践すると、かならず振り返り(モニタリング)を行ないますが、そのモニタリングを踏まえて、今後はどう利用者に関わるのか検討しないと、あまり意味のないケアになってしまいます。
かならず、モニタリングを行い、それを踏まえた新しいプランを作成できるカンファレンスにする必要があります。
まとめ
カンファレンスはサービス計画書作成をする上では必ず必要です。カンファレンスの記録は行政の指導監査でも必ず目を通される資料です。
指導監査だけクリアすればいいという性質でなく、カンファレンスが十分に行なわれなければ、その後もケアにも確実に影響してきます。
例えば、特別養護老人ホームでもカンファレンスは行なわれますが、利用者それぞれの特性は違います。しっかりと個別化されたサービスが提供できるように、まずはカンファレンスに重点を置いて、サービスが実施されるようにしましょう!
コメントを残す