介護職は、デイサービスや特別養護老人ホーム、訪問介護など色々なところで活躍しています。みんさんご存知だと思いますが、介護職は目の前のことばかり、していればいいのではありませんよね?
介護保険制度上での介護とは、全てサービス計画書のなかのプランに添って実施、それぞれの役割があるのです。
介護職が単独で利用者に接するのではなく、医療、栄養、機能訓練、看護などがチームでこのサービス計画書を遂行していく必要があります。
今回は、サービス計画書を遂行するために、介護職はどのようにチームでケアすればいいのかご説明したいと思います。
サービスの中心は本人や家族!代弁者はケアマネジャーが原則!
サービスの中心となるのは、言うまでもなく本人や家族ですよね。
「本人や家族が今後どのような生活を望んでいるのか?」
「どんな自分になりたいのか?」
そこを聞き出して、代弁するのがケアマネジャーの役割です。
その内容について記載されているのがサービス計画書であり、介護職が単独で支援する性質のものではありません。他職種共同でそのプランを遂行するために、横の連携を取って取組んでいく必要があるのです。
具体的には、下肢筋力低下でリハビリをしている理学療法士がいるとします。折角、リハビリをしているので、介護は介護だけの考えで突っ走ってはいけません。
介護職が活躍する生活の場面での、リハビリをしていることを念頭に置いた支援をするのです。この場合だと、車椅子からベッドへの移乗などで、全介助するのではなく、力を少しでも入れてもらうために、利用者自身にも力を入れてもらえるように促すことも大切です。
全職種が共通認識で同じ利用者に接する!
チームケアを図でイメージすると、利用者を中心にそれを取り囲むように、それぞれの職種が手をつないでいるようになります。
手をつないでいるというのは、情報の共有ができるという意味です。
具体的には、食事の際嚥下状態が、少し悪くなったと感じる介護職がいたとします。その情報って、介護職だけが持っていればいいものではありませんよね!?
嚥下状態が悪いということは、誤嚥する可能性があります。そして、誤嚥性肺炎などを引き起こすことまで考えられるのです。ここまでくると、看護や機能訓練(言語聴覚士)にも十分関係してきます。
些細な情報をつかんだ後、各職種に情報を提供して、ひとりの利用者に対して共通認識で取組むことがチームケアでは重要なことであり、利用者にとってプラスに作用するのです!
他職種の役割を理解し、介護職として受入れる!
チームケアをしていると、ついつい他の職種のことが視野に入ってくることがないでしょか?特に施設では、介護職以外の言動が気になることがあり、干渉してしまうこともあります。
「あの看護師は傷の処置も上手にできない」
「あの理学療法士はいつも何をしているんだ」
と言うようになってくることがあるのです。
それぞれの職種には専門分野があり、介護職なら立ち入れない部分があります。それは所持資格が違うのですから当然のことです。
このことが十分に理解できていないと、他の職種に頭を突っ込んでしまい、トラブルになることも少なくありません。
勿論、利用者を支援するという、最終的な目標は同じですが、役割を細分化したときはそれぞれの職種が関わるようになります。そのことは介護職だけではありませんが、十分理解しておきましょう!
まとめ
職員個々の能力が高くても、チームとして上手く機能しないともったいないですよね!?介護の現場では介護職が中心ですが、それに関連して様々な職種が関わります。
持っている知識も違えば、レベルも違うことがあるでしょう。しかし、利用者の生活支援という最終目的は同じです。
それぞれの役割を理解しながら、チームケアができるように取り組みましょう!
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