毎日たくさんの子どもたちが登園し、共に一日を過ごす保育施設。そこでは、子どもたちは友達と遊ぶ楽しさや集団でのマナー、保育士との信頼関係など、たくさんのことを学んでいきます。
そんな中で、やはりよくあるのが子供同士のトラブルです。保育士の皆さんならわかるでしょう…一日に何度起こるのかわからない!というくらい、小さなトラブルも含めるとたくさん起こります。
今回は、そんなときどうしたらなるべく早く解決し、子どもたちがすっきり過ごせるかというポイントもついてまとめました。
両方の話をしっかり聞く
子どもは、まず自分の言い分を相手に聞いてもらいたいという気持ちが強いことが多いです。我慢や忍耐は、まだ幼児では大人のように身についてはいません。
まず自分の気持ちを知ってもらいたい、という気持ちがたくさんあるのです。子どもたちそれぞれの言い分をしっかり聞くと、案外子どもは聞いてもらったことですっきりし、解決することも少なくありません。
保育内容によっては、じっくり話を聞くのが難しいときもあると思いますが、まずは話を最後まで聞いてあげることが解決のポイントになることがあるでしょう。
「どうして○○したの?」という聞き方はしない
この聞き方は、子どもたちはとても追い詰められてしまいます。思わず手が出てしまったりする子も、言葉で相手に気持ちを伝えるのが難しいことが原因だったりします。
本当はどうしたかったのかを聞き出してあげるのが解決のヒントになることがあります。
共感すること
うまく言葉で伝えるのが難しいこともある幼児期です。
そういった時は保育士が子どもの気持ちを代弁して「このおもちゃを貸して欲しかったのかな?」「順番を守って欲しかったのね」「負けて悔しい気持ちになったんだね」など、言葉にしてあげることで子どももすっきりします。
なにより、この先生は自分の気持ちをわかってくれたと安心し、信頼関係を築けます。
時にケンカを見守る
時には、子供同士のケンカに仲裁に入らず様子を見守ることで、早く本人同士で解決できることが多くあります。
取っ組み合いなど怪我に繋がりそうなものは止めなければいけませんが、特に言葉がスムーズに出る年中長児は子供同士で相談して解決できることがよくあります。
あえて保育士が間に入らない方が、気持ちもすっきり納得できることもあるので、年齢が大きい子のケンカは少し離れたところから見守り、様子を見て必要そうなら仲裁に入るのもひとつの手段でしょう。
まとめ
保育士は毎日何件もの子供同士のケンカに立ち会います。それぞれきちんと理由があって起こりますから。
まずはきちんと話を聞くことが納得して解決する方法といえます。また、子どもの気持ちを否定せず、共感することでわだかまりなく解決できることがあります。
また、案外保育士が仲裁に入らず見守ることも、子ども同士ですっきり解決できることもありますよ。その時に応じて最善の策をとって、子どもたちの気持ちを汲みながら解決できるといいですね!
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