介護福祉士なら絶対に知っておくべき!利用者が使用する「シーツ」についての5つのこと

「シーツのことぐらいで・・・」でと思う人がいるかもしれません。

確かに介護を必要としない私達なら好きな柄や色にして、おしゃれ的な要素も楽しむことができます。

しかし、介護を要する利用者の場合なら話は別です。

今回は、利用者が使用するシーツはどのようなものがいいのかをご紹介します!

吸湿性・保温性に優れているもの

一日の多くの時間を横になって過ごすことが多い利用者ですので、シーツについてはある程度神経質になって選択する必要があります。

夏になれば汗を多くかきます。吸湿性の優れているものでないと、褥瘡やただれの原因になることがあります。

また、失禁や失便の可能性のある人なら、その状態が数時間も続くのは肌に悪いので、良質なシーツでなければなりません。

冬場になると手足の末端が冷たくなります。利用者によっては循環不全になるので保温性の高いものを使用してあげましょう。

肌触りの良いもの

利用者の肌は非常に弱く、少しの外圧でもアザができたり皮下出血ができたりします。

もし、ガザガザのシーツなら肌に触れたとき、肌に傷をつけてしまう恐れがあります。

安いシーツなら、肌触りが悪く毛玉ができやすいものがあるので、高齢者に優しい良質なシーツを選んであげましょう!

洗濯に耐えられるもの

利用者のシーツは何かと洗濯する機会が多いと思います。

唾液が口から流れ出したり、尿漏れや、便漏れ、それに発汗により週に2~3回は洗濯することになるでしょう。

中には、ほぼ毎日洗濯しないといけない人もいますので、何度も洗濯に耐えられるものをおすすめします!

白色もしくは薄い色

白いシーツは決しておしゃれとは言えません、利用者にとったらとても重要なことなのです。

例えば、嘔吐をしてしまった時に、その嘔吐物の観察をしないといけません。

シーツが暗い色だと色や形状の観察がしにくいので、利用者に適したシーツだとは言えません。

白色ではないにしても、薄いベージュや薄いグレーなどの方が観察しやすいでしょう。

洗濯糊はいらない!?

私達がシーツを使用するとき、キレイに洗濯糊が付いていると気持ちがいいですよね!

なんだか新しい気持ちになれます!しかし、高齢者にとったら糊のついたシーツは避けるべきなのです!

その理由として、肌を傷つけたり褥瘡の原因になる可能性があるからです。糊が肌に与える影響は大きいので糊の使用は避けましょう。

まとめ

生活の一部であるシーツは利用者にとったら大きな存在なのです。

これまでのご説明を読んで頂いたら、なぜシーツに対してここまで気を使わないといけないか、分かって頂けと思います。

利用者が快適・安全に過ごせるように、シーツ選びの参考にして下さい!

介護福祉ライター:そらぞう
・介護職ひとすじ20年。現場で使える介護技術、介護保険制度やケアプラン、高齢者福祉の知識に自信あり。
・お仕事/ケアマネージャー&ライター 趣味/散歩 最近気になる事/陶芸