私達プロの介護スタッフなら、利用者を介助する際に力任せにしていてはいけません。
利用者にも負担がかかりますし、介助を行なっている本人も辛いですねよね?
プロならプロらしく、「ボディメカ二クス」を常に認識した介助をする必要があります。
今回は、そのボディメカ二クスを用いた介助についてご説明します。
支持基底面積を意識して
重いものを地面から持ち上げる時、あなたの足はどのようになっていますか?
右足と左足の幅が短いと身体全体が不安定になります。
足の幅を広げることによって、荷物の重さを分散させる方が身体が安定し、力が入りやすいと思います。
このような方法を、支持基底面積を確保すると言ったりします。
全身で利用者の体重を支えるために、支持基底面積を意識した介助を行なって下さい!
自分の重心を低くする
荷物を運ぶ時、顔の高さまで持ち上げるよりも腰を降ろして低い位置で持つ方が余計な力を必要としませんし、身体が安定します。
これが利用者だとどうでしょう?
安定感がないと不安を与えてしまいますが、低い位置でしっかり固定されていると安心して任せてもらえます。
利用者に接する際に、なるべく重心を低くするようにしましょう。
利用者に身体を近づける
自分の身体から遠い位置で物を持つより、なるべく自分の身体に密接させる方が安定性が増します。
例えば、寝たきりの利用者をベッドからストレッチャーに移動する際に、2人で上半身と下半身を持って介助しますね?
その際、2人の身体になるべく利用者の身体を密着させる方が、安定して転落等のリスクを抑えることができるのです!
利用者の身体はコンパクトに
例えばベッド上で利用者を移動させようとした場合、手足が左右に伸びた状態だと重さが分散され介助が難しいですね。
手は胸の前に折りたたむようにし、足は膝の部分で曲げておくと重さが中心に集まり、移動をさせやすいのです!
利用者の身体をコンパクトにしてから移動すると介助者の負担が軽減されます。
自分の筋肉は大きな筋群をつかう
特に力のない女性は参考にしてもらいたいです。
筋肉は身体の色々な部位にありますが、その種類はたくさんあり、小さな筋肉(筋群)だといくら力を入れても限界があります。
小さい筋肉(筋群)を使うよりも、大きな筋肉(筋群)を使う方が楽に介助を行うことができます。
具体的に言えば、上半身の腕だけの筋肉を使うよりも、下半身を使う方が楽なのです!
まとめ
ボディメカ二クスは決して難しいことではなく、私達が日常生活でも活用していることなのです。
それを介護の現場で応用することによって、自分も楽に行なえますし、相手の利用者にも負担がかからず安心です!
常にボディメカ二クスを意識して介護を行なえるようにしましょう!!