1歳児クラスになると、コミュニケーションもとれるようになり「ありがとう」「ごめんね」の気持ちを伝えようとします。
まだ言葉では難しいので、その気持ちの動作や行動をよく見ておき言葉につながるようにタイミングよく促してあげることが大事です。
「ありがとう」「ごめんなさい」が出ない理由に一つとして…
それは、ありがとうを言う意味がわからなかったり、自分が悪いことをしたと思っていないので「ごめんなさい」が出てこなかったりという場合があります。
相手の気持ちを知らせてあげたり、ありがとうを言われた時の嬉しさを感じたりすることで「ありがとう」「ごめんなさい」を伝える理由がわかり始めます。
言葉の話せない0歳児に対して
まだ言葉が出ない0歳児でも、「ありがとう」「ごめんね」の気持ちを表すことはできます。
行動やジェスチャーなどでその子なりの気持ちを表すそぶりが見えたら、手助けをしてあげましょう。
お辞儀をしたり、頭をなでなでしたり、ぎゅっと抱きしめたりと気持ちの表し方は子どもそれぞれです。
見逃さず、その都度手助けをしてあげましょう。
自分で気付くことが大切
言わされて言った言葉は、生きた言葉として心には残りません。
気持ちが動かなければ、また同じ状況になっても「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉は出てきません。
自分で気づいて発することが大切です。
例えば「ありがとう」の時には、「お友達におもちゃ、貸してもらってうれしいね。お友達になんて言おうか?」と問いかけることで「ありがとう」の気持ちに気付いて心からの言葉が出てくることでしょう。
又、お友達を叩いてしまったという子に「ごめんなさい」の気持ちに気付かせるには「お友達、痛かったんだね。涙が出ているよ。〇〇君も同じ事をされたらいやだよね。」などと相手の気持ちに気付けるような言葉がけをして「ごめんなさい」の気持ちを促してあげましょう。
保育士がお手本となって
保育士が「ありがとう」の気持ちや「ごめんなさい」の気持ちを積極的に言葉にしていきましょう。
一番身近な人が素直な気持ちにならないと子どもに伝わりません。
相手が大人でも子どもでも「ありがとう」「ごめんなさい」を伝えることは大切です。
又、「ありがとう」や「ごめんなさい」を言われた時には、ありがとうって言ってもらえて嬉しい気持ちやごめんなさいを言われて安心した気持ちなども表していくことで言われた方の気持ちもわかり、自然と言葉が出てくるようになりますよ。