お母さんが、二人目を妊娠したり、生まれたりすると上の子どもは赤ちゃん返りをすることがあります。
まだまだ甘えたい・・・お母さんを独り占めできていたのにできない・・・そんな寂しさやかまってほしい気持ちでいっぱいで起こることです。
赤ちゃんに手をとられるお母さんを見て、聞き分けたつもりでも、なかなか納得できないでいます。
そんな子どもの保育をする際のポイントをいくつか紹介します。
まずは受け止めましょう。
小さな子供にとって試練の時です。急に環境も変わり保護者の方はそのつもりでなくても、自分が1番ではなくなった気がして寂しさでいっぱいです。
スキンシップを多めにとっていきましょう。ひざの上にのせてぎゅっと抱きしめながらお話しするだけでも違います。
子どもの目を見て愛情いっぱいに包み込んであげましょう。
かまってほしい気持ちを受け止め、返答は具体的に。
おうちでかまってほしくてお母さんにアクションを起こしても、お母さんの「ちょっと待ってね」に何度もがっかりしている子が多いです。
この時期は本当に仕方がないです。その分、園ではなるべく関わってあげたいですよね。しかし、他にも子どもがいるのでどうしても「ちょっと待ってね」と言わなければいけないときもあります。
そんな時は具体的に伝えましょう。例えば、乳児のおむつ替えをしている時に「先生絵本読んで。」と言われた時には「その絵本、面白そうだね。
今、おむつ変えているから終わったら絵本一緒に読もうね。先生もその絵本、読みたいな。」といつその要求に答えられるのか伝えてあげましょう。
そうすることで、いつまで待てばよいか目安ができるため子どもも安心します。
保育者同士の連携を大切に。
どうしても、たくさんの子どもがいるので一人ではその子のフォローは難しいです。
職員会議などでその子の現状や様子、担任の見解を加えたうえで「配慮をよろしくお願いします」と伝えておきましょう。
職員一丸となってその子のフォローをしていきましょう。また、何か変わった様子などがあったときには自分に伝えてもらうようにお願いしておきましょう。
保護者との連絡も密にしましょう。
保護者も上の子ともっと関わりたい気持ちでいっぱいのはずです。
そんな保護者の気持ちを受け止め、園ではこんな様子でしたよ、安心できるようにこんなことをしていますなど伝え、保護者が安心できる配慮をすることも大切です。
又、園だけではフォローしきれない部分も出てきます。そんな時は保護者の気持ちを汲み取りながら、家での関わり方のアドバイスをしていきましょう。
家庭との連携が取れ、その子がより安定した気持ちで過ごせるようになります。
不安定な時期なため、予想もしない行動をすることもあります。とにかく、じっくりと見守り関わっていきましょう。発達は行き戻りしつつ自立へと向かっていきます。どんどん気持ちを受け止め安心させてあげましょう。