普段の保育の中で、子ども一人一人の個性の違いを実感している保育士は多いと思います。
子どもと接するときに大切なのはその子の個性を大切にした接し方です。
どんなことで笑ったり泣いたりするのか?何かあったときの励まし方、叱り方褒め方など子どもが10人いれば10通りあります。
今回は、個性を大切にする接し方をいくつか紹介します。
その子に合った言葉がけ。
どんなことでも1番こだわる子がいます。
逆に1番になりたくないときにはやる気がなくなったり、天邪鬼になったりする子もいます。
もし、そんな子が何かをするとき、どうしてもしないときに「〇〇くん、~しないから最後になっちゃうね。」と言うと1番になれないとわかってもうやる気がなくなってしまいがちです。
そんな時はその子の1番になるのが好きという個性にあった言葉がけとして「1番に~できるのは誰かな??」と声をかけてみると1番になりたい!という気持ちからやる気がアップすることも。
その子に合った言葉がけを見つけておくとよいと思います。
その子の好きなことを把握しよう。
園に着いて、ずっと泣いている子がいたときに、抱っこをしたり声をかけたりしますよね。
しかし、他にも子どもはいるのでずっとその子だけにかまうこともできませんよね。
しかし、なかなか泣き止まない・・・そんな時にその子の普段の様子を思い出してみましょう。
例えば、おままごとでお人形を相手にずっと抱っこをしてお母さんになり切っていた姿をよく見かけていた場合、もしかしたらお世話が好きなのかもしれません。
その子に「うさぎさんがお腹すいたよって言っていたよ。ご飯食べさせてあげようか?」と誘ってみるとお世話が好きなその子は「自分が泣いている場合じゃない!」とお世話する役目に気付き、自然と泣き止みお世話をしだすかもしれないです。
普段の姿をよく見ておくことが大切ですね。
なんでもやってあげてはいけません。
なんでも保育士に助けを求めてくるタイプの子は必ずいます。
泣いているし、可哀そうと思って助けてあげたいですよね。
しかし、その子を成長させるのも保育士の役目です。例えばある子がお友達の持っているおもちゃを貸してほしくて保育士に助けを求めてきたとします。
そんな時に保育士が代わりにお友達に声をかけてしまうとその子はまた同じ状況になったときに保育士に助けを求めてきます。
それではいつまでたっても自分でお友達に「貸して」とは言えません。
「先生も見ておくから、お友達に貸してって言ってごらん?」と先生も近くにいることを伝え、貸してと言うことを教えます。
そこで友達から貸してもらえれば、その喜びが自信となり次につながることでしょう。気持ちを鬼にして関わることも大切ですよ。
以上3つのポイントを紹介しました。
集団でいると目立つ子に目が行きがちです。そんな時は1日の保育終了後クラス全員の顔を思い出してみましょう。
反省することが出てくると思います。その反省を生かして次の保育に臨んでいきましょう。