利用者と接する際に、プロの介護士ならばやってはいけない大原則があります。
これらのことを怠ると、信頼関係を壊すばかりでなく、介護事故に繋がる恐れもあるのです。
いつも自問自答しながら利用者に関わるようにし、適切な態度で接するようにして下さい。
目次
利用者をパターン化して接しない
同じ障害や病気を持っている利用者がいたとしても、経験と勘に頼り、同じような扱いで接するのは大変危険です。
例えば右片麻痺であっても、可動範囲や筋力は個人によって違い、それぞれに合わせた支援が必要です。
利用者の特性だけでパターン化して対応することのないようにしましょう!
利用者の感情をおろそかにしない
折角、利用者が自ら感情を表しても、それに対する対応が悪ければ今後は表出してくれない恐れがあります。
自分の感情を抑えてまで生活することは大変苦痛を伴います。介護者である私達は、自分の感情を上手に伝えられるように支援する必要があるのです。
自分(介護士)の感情を理解しないで接しない
毎日介護をしていると、その時に自分の感情に気が付かないで利用者と接していることがあります。
例えば、家で夫婦喧嘩したまま仕事をすると、情緒が不安定になっている場合もありますよね??
仕事を開始する前に、自分の感情を振り返り、それが仕事に影響しないかどうか考えて取り組みましょう!
利用者の発言を尊重しない
認知症の利用者の訴えだと思って、その発言をいい加減に考えると信頼関係が崩壊するばかりではなく、あとでトラブルへと発展する可能性だってあるのです。
利用者の気持ちや発言をあるがままに受入れて、尊重する態度で接しましょう。
利用者の訴えを一方的に非難しない
利用者と関わる中で、言動に対して一方的に非難するのは厳禁です。
介護士は人生の先生ではありません。利用者の行為が正しいか、間違っているか介護士が決めるべき立場ではないのです。
そのことを理解していなくて、非難してしまうと、コミュニケーションが円滑に行なわれません。
利用者の考えでなく介護する側の意見で物事を決定しない
介護という性質上、利用者の考えをこちらが一方的に決め付けてしまうケースがあります。
些細なことですが、日中着用する服を一方的に介護士が決めていませんか?
おやつの時間でおやつの種類を本人に選んでもらっていますか?
生活の場面では、選択してもらうケースがたくさんありますが、介護する側の意見で物事を決定してはいけません!
秘密を守らない
個人情報保護法の観点からも重要なことですが、ヒトとヒトが信頼関係を構築する上でも、秘密を守ることは大切なことです。
自分で考えてみて下さい。悩みを他人に話したとき、それがいつの間にか第三者の耳に入ると不愉快ですよね??
私達介護士も、利用者の秘密は守り、プライバシーをしっかり保護する必要があるのです。
まとめ
介護士と利用者の信頼関係が成立しないと、適切なケアは絶対にできません!まず、今回ご紹介した7項目は介護士として絶対やってはいけないことなのです。
現場に入る前のなんども確認して、利用者と接しながらもいつも念頭に置いて置きましょう!