親の様子がおかしくて、病院を受診したら認知症と診断されると家族は慌てると思います。若くて元気な頃を親の姿が強ければ、受入れたくない気持ちも同時に発生するでしょう。
しかし、多くの認知症はどんどん進行していく病気です。そのまま放置しておくと、家族への影響が出るほどの症状が出現することもあるのです。
出来ることから適切な行動を取って、進行を遅らせたり今後の対応も考える必要があります。
「認知症と診断!」だけで終わらせない
認知症と診断したのが、認知症の専門外来なのでしょうか?
もし、一般的な内科医や外科で診断をされたのなら、さらに詳しく調べる必要があります。認知症の種類には、進行が早いもの、そうでないもの、中には治療すれば改善するものがあります。
認知症の原因となる大元の原因をはっきりさせなければ、現状に合わせた服薬もできませんし、治療もできません。そのため認知症と診断されただけで、話を終わらせるのでなく、家族の出来る範囲で原因が分かるように更に詳しく調べるために、別の病院を受診するようにしましょう。
周りは変らない(変えない)
認知症と聞いて急にバタバタ行動するのは厳禁です!特に多いのが、慌てた家族が介護をしようと自分の自宅で同居しようとするケースがあります。
介護をするという観点だけで考えれば、同居は大変力強いことですが、認知症のことを考えれば話は別です。
高齢者は環境の変化に適応が難しい特性があります。その上、認知症があれば更に適応が難しく、混乱を招き悪化してしまうのです!
また、家族がバタバタ慌てる様子を敏感に感じることもあります。そうすると、本人は不安な気持ちになりいつもと同じ生活リズムでいられなくなり、悪化する場合もあるのです。
家族の連絡体制を整える
認知症になり介護サービスを利用するようになると、自宅を離れて生活することが増えます。そうなると、介護を提供する事業所からの連絡が入ることがあり、場合によっては緊急性の高い場合もあります。
事業所側からすれば、家族が団結して連絡体制が整っていればとても助かります。逆に、連絡体制が確立させておらず、急変時に連絡しても電話に出てもらえないことがあれば、困ってしまい対応が遅れる場合もあるのです!
遠方の親戚も含めて24時間連絡を受けられるようにしておきましょう!
まとめ
認知症の悪化を防ぐ方法はいくらでもあります。昔は進行を遅らせる薬はありませんでしたが、認知症の種類によれも効果のある薬もあるのです。
認知症だからと諦めず、早期対応を心がけて進行をなるべく遅らせるようにしましょう。それと平行して、認知症への理解と介護に対する知識も家族は必要になるでしょう。
身近な相談先では、介護保険を扱う行政の担当や、地域包括支援センターがあります。介護は重労働ですが、出来るところから出来る範囲で実践してみましょう。
そして、限界が来る前に施設に頼ることも大切です。
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