今回は、あかちゃんらしさがなくなり、幼児になっていくこの時期。この時期の子どもの特徴や保育のポイントをまとめてみました。
この時期から歩きはじめる子が多いです。
歩きはじめることで、行動範囲が大きく広がります。自分から、周りにどんどん関わっていこうとします。自分でやりたい!!という気持ちが大きくなり、その欲求を生活の様々な場面で発揮します。
ですので、安全面には十分に配慮してあげましょう。いままで行くことのなかった場所も行けるようになるので保育環境を今一度見直してくださいね。
そして、歩くことが安定しだすと、自由に手を使えるようになり、手先も器用になっていきます。指先で小さなものをつまんだり、絵本のページをめくったり、なぐり描きもできたりするようになり、あそびへの好奇心や意欲も高まっていきます。
この好奇心を更に高められるようにしてあげましょう。手先がうまく使えるようになるので、手作りのおもちゃなど作ってあげると良いでしょう。
例えば、チャックの開け閉めができるようなおもちゃや軽い箱など積み上げられるものを作ってあげたりすると喜びます。インターネットで手作りおもちゃと検索すると色々出てきますよ。
少しずつ意味のある言葉を話すようになります。
子どもが何か言っていた時に応答してあげると言葉を交わす喜びを味わいます。喜びを味わうことで、更に自分から大人に呼びかけたり、「いや。」など拒否を表す言葉が出てきたりし始めます。
言葉で言い表せないときには、身振りや身体全体を使って自分の気持ちや意思を伝えようとしたりします。そんな時には、その気持ちを言葉にして応答してあげると、それぞれの関係がつながり言葉の習得につながりますよ。
見立てあそびや友達とのかかわりも少しずつ出てきます。
体全部を使って、いろんなイメージを膨らませたものを遊具・玩具などで見立てて遊ぶようになります。例えば、三角の積み木を車に見立てて「ぶーん。」と言いながら走らせたり、おもちゃのマラカスをもってマイクに見立てて歌ったりする子もいます。
そんな姿を受け止めてあげ、自信を高めてあげましょう。
身近な大人だけでなく、お友達や周囲の人に興味や関心が高まってきます。楽しそうなお友達の姿を見ると関わっていこうとし、動きをまねたりお友達の持っているものが欲しくて取ったりすることも出てきます。
友達とのかかわりの経験から、社会性を学んでいきます。ですが、保育士はただ見ているだけではなく、物の取り合いになったときには取られた人の気持ちを言葉にしてあげたり、取られたこの表情に注目できるような言葉がけをしたりし、相手の気持ちを知る手助けをしてあげましょう。
色々な子供がいます。この通りではないことも多いです。型にはめることなく、その子にあった関わり方を心がけていきましょう。
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