介護の仕事をしていると避けては通れないのが「介護事故」ですよね!?
いくら介護職が注意をしていても、実際の介護の現場では転倒や転倒などの事故が起きることがあります。
特に利用者の居室が全室個室ともなれば、部屋の中で24時間見守りが出来るわけではないので、突発的な事故が起こる可能性は高くなります。しかし、そんな介護事故でもちょっとした意識で、最小限に抑えることができるのです。
今回は、介護事故を防ぐ5つの対策をご紹介します。
利用者ごとのリスクの把握(ヒヤリハットを活かす)
事故が起こりそうな場面を発見したら「ヒヤリハット」を記入することが多いと思います。そのヒヤリハットを数ヶ月分じっくり見て下さい。
そうすると、各利用者、同じような出来事で事故の危険性を感じていることが多いと思います。
これは、その利用者個人に事故が起こりそうになる、何らかの背景がある証拠です。それを抑えておけば事故を防ぐことができるのです。
危険な時間帯の把握
例えば特別養護老人ホームでは、事故が起こりやすい時間帯がなんとなくあると思います。私が思いつくのは、人手が少なくなる朝方4時、5時とか、日勤帯の職員が退勤する18時ぐらいです。
全てを人手不足のせいにしてはいけませんが、職員の配置の工夫で防ぐことができる事故もあるはずです!
職員同士の連携で防ぐ
横の連携、縦の連携を日々意識して業務に取組むことが大切です。夜勤帯で不穏な利用者がいたとします。そのことを日勤帯にしっかり申し送っていれば、精神的不安定から転倒・転落を防ぐことができる場合もあります。
職員同士連携を図り、24時間切れ目のない介護を行なうことで事故を未然に防ぐことができるのです。
声出し、指差し確認
事故の中のひとつの「個人(職員)の思い込み」によるものがあります。例えば食事の際、お膳を配る時、利用者の名前を間違えて配ってしまえば、食べられないものを口にしてしまうケースもあります。
こうなると介護事故ですね!同じ苗字でお膳の配り間違いが多いと思います。
そんな時、電車の車掌が行なうように、「名前の声出し」、「お膳の指差し」をすると防ぐことができます。
ちょっとした工夫で防ぐことができることを意識しておきましょう!
個人よりも組織で
事故って、ついつい職員個人のミスや失敗だと思っていませんか??
介護現場だけに限ったことではありませんが、事故は個人として考えるよりも、組織(施設全体として)考える方が、事故防止へと繋げることができるのです。
勿論、介護事故が発生した場合、個人を責めるのでなく、組織としてどうするべきか考えなければ、個人が潰れてしまいます。
まとめ
今回ご紹介した5つの対策は、介護職というよりも、施設や事業所全体で共有しておきたいことです。事故を防ぐのは介護職だけではありませんので、全体としての意識をしっかり持つことが大切です。
ヒヤリハットなどは、事故を防ぐことができる最も重要な情報です。折角記入したのなら、有効活用できるように取組んでいきましょう!
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