サービス計画書の作成にあたり、アセスメントにならんでモニタリングはとても重要なものです。
一通りケアの実施が終えると振り返りのモニタリングをするわけですが、この作業を適切に行なわないと、再度アセスメントに上手く結び付けることができなくなるのです。
モニタリングを効果的に行い、利用者のケアに直結できるようにしていく必要があります!
今回は、モニタリングにスポットを当てて、どのようにすれば利用者のケアを向上させることができるかご紹介します!
短期目標だけでなく長期目標にも目を向ける
介護現場で直接介護することが多い介護職にとって、ついつい長期目標よりも短期目標に目が向いてしまいます。
例えば、長期目標で「オムツで排泄している利用者が近い将来、トイレで排泄できるようにする」とします。このとき短期目標として「下肢の筋力アップのためべッドから車椅子の移乗を一部介助で行なう」として、下肢筋力アップを目指すこととします。
普段の関わりは移乗の支援になってしまい、長期目標のための短期目標であることの意識が薄れてしまうのです。
最終的に長期目標が達成できるように取組むのですがから、長期目標に対してはどうだったかたという、モニタリングを忘れてはいけません。
様々な角度で意見を聞いてモニタリングする
目標の内容にもよりますが、アセスメント同様、モニタリングにおいても様々な角度から考える必要があります。
利用者の生活は主に介護現場となりますが、介護職だけが関わっているのは言うまでもありませんね。食事介助ひとつにしても、看護師や栄養士も関わることになるでしょう。
特定の職種や人からだけでモニタリングが行なわなければ、偏った見方になる可能性があります。よって、様々な角度からモニタリングできるように心がける必要があるのです!
達成できたことは集結。課題が残れば継続
私は介護支援専門員でもあるのですが、介護職に誤った考えの人をよく見ます。目標があり、達成できても、継続したいと申し出る場合があるのです。
モニタリングでは最終的に長期目標が達成できれば集結となります。そして、逆に達成するために課題があれば、それを克服するための別の手段を検討していかなくれはなりません。
達成できたことは、利用者の努力もあったのでしょうが、それを取り囲む職員も頑張った証だと思います。
達成できた喜びを感じながら終結として、その利用者の新たな可能性を引き出すための目標設定に向かってモニタリングをしていく必要があるのです。
内容は具体的に!
介護職にありがちな傾向ですが、モニタリングの内容はなるべく具体的に表さないと、次のアセスメントに活かすことができません。
例えば短期目標が達成されなければ、
「どの部分が具体的に不足していたのか?」
「職員の関わりはどうだったのか?」
「その時の利用者の体調や精神状態はどうだったのか?」
このようなところまで観察して、モニタリングとして記録に残すようにしましょう!
まとめ
アセスメントツールの種類がいろいろあるように、モニタリングにもいくつか種類があります。各職能団体が出しているものもあると思いますが、事業所オリジナルのものでも構わないと思います。
大切なことは、
「利用者一人ひとりのケアプランを念頭においたケアが、各職種が統一した意識を持って実施されており、目標達成に向けて取組まれているか」ということです。
その過程に重要なのがモニタリングということですね!今まで以上にモニタリングを意識して取組んでみて下さい!!
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